看護師がセミナーに参加するときの心構え

看護師全体のレベルの向上を図っている現場では、しばしば看護師にセミナーに参加する機会を与えています。大病院では病院内でセミナーを開催することもよくありますが、小さな病院やクリニックなどでも外部で行われているセミナーに参加するように指示が下りたり、希望すれば参加できるように定められていたりする場合が少なくありません。

看護師がセミナーに参加すると時間を取られることになりますが、心構え次第ではそれに見合った知識を得られる機会になるので、最大限の準備をして参加することが重要になります。最も重要な心構えは目的意識を持つことであり、ただ漠然とセミナーに耳を傾けていたのではあまり意味がありません。予めセミナーの概要や演者のバックグラウンドを確認して、何をこのセミナーで学ぶのかを明確にしておくことが大切です。セミナーの内容は毎回異なるため、ケースバイケースで目標を定めてバックグラウンドとなる知識をある程度は付けた上で参加するのが望ましいでしょう。

基本的には医療の最前線での研究成果やケーススタディの内容が含まれているので、それをいかにして臨床現場で生かすかという視点を持つのが肝心です。あれもこれもと考えてしまうと全て学べずに終わってしまう場合もあるので、学びたい内容を厳選するのも重要になります。それが明確になっていれば参加する度に実務と照らし合わせて役に立つ知識を得られるため、セミナーの有効活用になるのです。